(c)2016北日本新聞
スタッフの青木です。
北日本新聞、先月は「ビブリオバトル」について掲載いただきました。
ビブリオバトルとは、「これをおすすめしたい!」という推し本を参加者が持ち寄り、どんなに面白いかをアドリブで5分間アピールする、「書評-1グランプリ」みたいなもの。
本好きの間では“フットサル感覚”の書評ゲームとして愛されています。
取材したのは、高校生の全国大会決勝戦。約500人の聴衆でエキサイトしました。
図書委員のスピーチ大会みたいのを想像していたら
……これは。バトルだ、エンタメだ。
元ネタが「好きな本」ということで(マンガもあり、趣味趣向なんでもあり…)
ビジネスプレゼンな感じではなく、「この本面白いんですよぉ~、えへへ」と、話者も聴衆もゆるく共体験する感じ。
「どこをどう面白がらせるか」だけの芸をアドリブ(レジュメなし)で競い合う、エンタメ性の高いゲームです。大喜利を見る感覚にも近いかも。
優勝者の阿部希望さん。「えと…えと…」とやや上ずった素朴なトークが、逆に聴衆の心に刺さっていたようです。
阿部さんおすすめの筒井康隆氏の『残像に口紅を』は、「あ」から五十音が一文字ずつ消えていってしまう世界で右往左往する小説家を描いたSF作品。
「小説のラスト2ページになると『が』と『ん』しか残っていません。そんな状態で、作者はどうオチをつけたのでしょう? ついているんです、これが!」という阿部さんの語りに乗せられ、まんまとイベント後に本を購入してしまいました。
『残像に口紅を』筒井康隆
もちろん、聴衆(参加者)はいっさい本を読んでなくてOK。大会では、聴衆もこんなふうにお祭りノリで採点に参加していました。
これはぜひ『小さな談話室S』てもやってみたい。・・もうちょっと、アダルト風に。
というわけで、
題して『いちばん面白い本はどれだ!? 書評カジノ』
“大人の”書評ゲームということで、参加費の一部(500円×バトラー人数分)をバトル優勝者への賞金として用意したいと思います。
本好きな人も、ただしゃべりたい人も、
あなたのおすすめ一冊を抱えて、金曜夜の代々木上原まで遊びに来てください(ただ見学だけしたい人もOK)。
→お申込みはこちら
ちなみに松竹芸能さんによる「お笑いビブリオバトル」。
優勝者の「一人っ子カモシダ」さんは、書店バイトさんでもあるとか。
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【書評カジノ】はじめます。いちばん面白い本はどれだ!?
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