星野富弘さんが星になられましたね。
ふれれば、指先の温もりそうな星。
皆さん、それぞれの星野さんに巡り合っていることと思いますが、私の出会いは小6のとき。
父の転勤で3年間くらした北海道でした。
コロボックルとか、ふしぎな生き物、景色、童話に出会った夢のような暮らしーーーそんな北見から、再び内地に引っ越すことになった日、呆然とプラットフォームに立っていたら、父の職場仲間や母の近所友達、私と妹の学校ともだちが、何十人も集まって「万歳ーー」と見送ってくれて、震えました。北海道は本当にふしぎな遺伝子にあふれていました。
そんな喧騒のなか、親友すーちゃんが贈ってくれた画集『風の旅』。電車の中で読んだら、あまりの詩情と画力に、転校の涙が引っ込み、別の涙が出てきました。
後年、その星野さんを発掘して本の出版にこぎつけた仕掛け人という、凄腕のYSさんと出会い(義母みつはしちかこの担当編集者でした)、ますます人生のふしぎさに拍車がかかりました。
さらにその後年、ボロボロになった『風の旅』を携えて、すーちゃんの住む安曇野に半移住したのが、ふしぎのハイライト。
人生のふしぎは続いています。よぶんなものを捨てて、綿毛みたいにぽわぽわ飛ぶときが必要なんだ。
って思いながら、また星野画集を拝見していたら、草花を「むしゃむしゃ食べる」表現が迫ってくる。
それで、ふと衝動に駆られ、タンポポを食べに行きました。
タンポポ?🌼
作家のChihiroさん(↓)などが、それはそれは美味しそうに野草を食べるようすを綴ってらっしゃるけど、
「スーパーなどで野菜を買う気がしない」とまでおっしゃるのは、どうなん?と思ってたんです。
苦いやろ?硬いやろ?臭いやろ? そんなに美味しいもんですかね。
でも富弘さんの画集を見てたら、夢の力と、その美味しさを思い出した。北海道時代は、何を食べても美味しくて、雲を自在にとって綿あめにしたり、草花をお菓子に変えて遊んでいた。サイキックブームの小5病的なやつかもしれないけれど、11歳がやれたなら、51歳でも名残りは……
ねえか。それはねえだろうけれど、目の前に見える花を一度も食べずに今生を終えるのはもったいないと思って、詰んで食べたんですよ。
そうしたらね、
想像をはるかに越えて美味しかった。
米油でちょっと炒って、ジュージューのアツアツにしたやつに、手作りのお醤油をちょっぴり垂らしたら、
花弁がふっくらと油と醤油のうまみを含んで、もっふもふ。これ、フランスパンにアンチョビと一緒にのっけたら、脳が溶けるやつやで。
「店で売ってる野菜とはちがう」っていう、意味がわかりかけてきました。
そして、野生の勘って残っているもんでして。
野原の奥に楚々と生え、黄みが薄く、品よく、ベビーリーフのようにヒヨヒヨと葉の柔らかそうなのを選んだんですが、
それ持ち帰って調べたら、在来種の日本たんぽぽだったんです。
カントウタンポポ、カンサイタンポポなどありますが、これは信州方面独自の「シナノタンポポ」。
「和んぽぽ」(勝手に命名)なんですね。
一方、市街地のアスファルトの隙間や道端で、元気なヒマワリみたいにネオンイエローで、バーンと開いているのはセイヨウタンポポ。
簡単な見分け方は、花首にある「総包」というエリマキ状のが、ひらいているのがセイヨウ。西洋のタンポポはナメクジが登ってくるのを阻止するためにエリがひらくんだそうです・・。海外では、葉をサラダにしていただくようですが、見た目にもバシバシして手を出す気になれなかった。
一方、きゅっとエリが閉まっているのが和んぽぽ。なんだか昔の日本人っぽい👘(シナノタンポポも、葉はやや苦かったけど)。
在来の日本タンポポは、気温20℃を超えると休眠モードになり、暑い真夏には実生しない。草木の群生する野山を好み、周りに仲間がいないと繁殖できない。
一方、セイヨウタンポポは、季節おかまいなしに25℃以上でも実生し、種を撒き続ける(結果、死亡率が高く効率は悪いが、数で勝負)。
自然の少ない、夏の市街地でも繁殖しやすく、受粉なしでクローン繁殖できる。😱
結果みるみる日本タンポポは劣勢となり、交配されまくって、MIXベビーだらけ。絶滅を危惧されているらしい。
なんだか、今の日本の象徴みたい🇯🇵
と、ぼやきつつ、野花に味をしめたので、庭中を這いずりまわって、ハルジオンの蕾をいくつか見つけ、これも炒めて食べてみました。(これは帰化植物です)
ら、
これまた柔らかくて、ふくよかで、想像の上をいくうまさ。そして胃の腑がスーッとするのです。
安曇野の美味いもん祭り、更新ッ・・・!
春から初夏は、ふきのとう・たらの芽・行者にんにく・うこぎ・はりぎり・こしあぶら・こごみ、山菜祭り〜〜と踊り狂っていたけれど、
野花食いは天井知らず。
食次元のハードルを一つ外したことで、食べられる美味いもんが何百種も増えることになりますので。
そう思ってみると、スーパーで売られてるもの、それが生産されてる農業の現場も、すべてが「思い込まされている」?
なぜ私たちは農耕、栽培されたものを、食べることになっているんだろう。おじい・おばあ達は野花を食べていたはずなのにいつからその習慣が消えたんだろうう。
野生・自生はケムトレイルが怖い? 放射能が怖い? 汚染が怖い? 毒性が怖い?
いや、その場で育つものはその場に調和したフィトケミカル(汚染の解毒物質ふくめ)を宿せるーーーことを「実際に体感」しないまま死んでいく人生のほうが私は怖い。エビデンスという不安定な科学論法前提が怖い。その隷属が怖い。
出回っているmRNA入り食品や、遺伝子組み換え食品の方がよっぽど怖い。それを怖がるあまり、有機農法に群がることも怖い。
だから、机上でぶつぶつ言ってる暇があったら、歩いて食ってみるしかない。
人間の手ではなく、天が植えたものを。
でも、こんな目だって、ありがたいですよ。「物事に副作用や副反応はない」と、身にしみたもの![泣き笑い]()

あるのは人間の勝手な線引き。すべてが「作用」です。
●ちなみにタンポポを乾燥させたものは、蒲公英(ほこうえい)という生薬として扱われます。
健胃・解熱・発汗・利尿などの作用があるとされ、 鉄、マグネシウム、カリウムなどミネラルやビタミンA、B、C、Dを豊富に含みます。
●ハルジオンも昔からむくみとりや利尿に使われ、糖尿予防になるとされます。
と、そんなことばかり書くと、ガチで許容量を超えて食べちゃう方がたまにおられますが、個々の「胃力」もご一考ください。私も決しておなかが強い方ではないので、少量から恐る恐る食します。
植物から酵素を得たり解毒するのが得意な遺伝子をもつ方もいるし、そうではない方もいます。
🌼
然してここから告知ですが、丁度よく、チャレンジング・イーターの見方が届きました。
「土と水のちから」のカプセルタイプが新しく出たんです。
今まで私は、ミニパウダーケースに詰め替えて(じょうごを使って慎重に詰めてた)、うっかり出先でジャンクとか油物を取りすぎた時に、口腔にふりかけていました。
でもカプセルタイプなら、粒を持ち歩き、ここぞという時に3〜4粒を口に含めばいい。(できればときどき噛みしめて、味わってほしいですが)
携帯には圧倒的に便利で、より日持ちもします。なぜ今までオーダーしなかったんだろう。
🌼
でも、ひとつ残念なお知らせがあるのです。開発者のヤンチャ先生
が、この冬に逝去されました。
いつか先生の武勇伝のお話会を開きたいと思っていましたが・・・・享年88歳(なんかおめでたい気もする)。
4度の脳梗塞に倒れながら、農業指導をやめず、大好きなお酒もやめず。
「これがあるから大丈夫」と日々、土と水の酵素をぱくぱく飲んでいらしたそうです。
ピロリ菌も胃からいなくなる事に関しては(私はピロリ除去に懐疑的なので)諸手を挙げて賛成ではないけど、ヤンチャ先生の生き様も含めて、商品の説得力はあると思う。
そして野草とか自然の土に触れ続けたことで、何度も死線からよみがえり、好きな仕事を続ける生命力に繋がっておられたのではないかな。
「毎日飲むもんじゃないですよ」とお客様たちにはお伝えしていますが(良い品だからこそ依存しないように)、今この時代に、とても必要なものだと思います。