春はデトックス。
この春、私の周囲ではなぜか寄生虫駆除がさかんである。美容健康系とかイシキ高い人々の所業…と思っていたら、ふつうの主婦友も3人、4人、こぞってやっている。ブームなの?
ふとブログを拝見したら吉本ばななさんもやって おら れた。
しかし私は、以前から寄生虫博士(サナダムシのサナエちゃんを「妊娠」しておられた)藤田先生の本を愛読し、目黒の寄生虫館をしばしば散策し(日本住血吸虫フェアのときは2回も押しかけた)、「彼ら」にはシンパシーを感じている。そんな大量殺戮なんてできないよ。
「彼ら」は大昔からヒトと仲良く生きてきた命。ぜんそくやアトピー性皮膚炎や花粉症の抑制など、人体にメリットももたらしてきたのである。
ピロリ菌が腸内フローラの影の番人と言われるように、彼らをやみくもに抹殺すると、大切なものを引き換えに失う可能性があるのだ。
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もともと人類の免疫系は、寄生虫を含む微生物と共存するためにつくられてきたが、その「不在」がさまざまな病を引き起こすようになったと考察するこの本、とてもおもしろい。
ぜんそくやアトピー、花粉症だけでなく、ガン、うつ病、自閉症などと寄生虫が、自己免疫疾患という中間的疾患を介して関係することを、8,500以上の論文で調査しエビデンスが示されています。
大体、ペットを触ったり、有機の生野菜をむしゃむしゃ食べる人間のはらの中に、寄生虫がわんわんいないわけがない。いまも、世界で70億人中、10億人が寄生虫を体に飼っていると言われる。
最近でも、「The American Journal of Troppical Medicine and Hygiene」に発表された研究では、2896人のサンプルのうち32%が寄生虫検査で陽性。
この記事によれば、90%以上の人間の毛穴には「ダニ」が住んでおり、30〜50%はトキソプラズマを保有、刺身好き日本人はアニサキス保有率も高い。
藤田博士によれば、戦後まもない頃は70%あった寄生虫病スコアを、わずか30年で0.2%ほどに下げた潔癖&右にならえ的精神の日本人だけれど、今のオーガニックブームやペットブームで、そのパーセンテージは逆うなぎのぼり中だという。
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藤田先生の本は、一般向け寄生虫関連の実用書では、最もわかりやすく読みやすいのではないでしょうか。
私は(おそらく寄生虫のおかげで)花粉症を1粉たりとも発症しないのだと思っていたけど、ひょっとして、「彼ら」へのこの擁護っぷりこそ、寄生されている証拠…?(寄生虫は宿主の脳も操っている)。
と、思い始めたこの頃。
さすがに膵臓とか肝門脈とかに集団移住とかされたら怖いし。昔の人間は彼らと「共生」していたが、けっこうな確率で「乗っ取り」もされていたわけで。
一度、駆除の実験をしてもいいかな…。
と、ひより始めた私に朗報が。寄生虫のデトックスには、日本一マニアックな薬局と言われるこちら「クシロ薬局」のハーブ剤が有名だそうです。
ぐずぐずしていた私は、徳島の秘境バカンスの帰りに、思いきって、大阪のクシロ薬局に寄ることにしました。デトックスして身体が軽くなった勢いで、ドンガラガラとスーツケースを引いて店に飛び込んだ。
ぱっと見ふつうの街の薬局だが、置いてある品は見たことのない珍品ばかり。ここがふつうの薬局でないことがわかって、胴の奥からどきどきし始めたわ。
「どうしましたかー」
Facebookページを見る限り怖そうなイメージだったおっちゃん…もといクシロ薬局のオーナー・尾崎信太郎先生は思いのほか柔和な表情であった。だいたい徳の高い人って、気さくですね。
「き、寄生虫が、気になりまして…」おそるおそる告げると、
「あ、そう。はい、てのひらをこっちに向けて」
そして、おっちゃんが何かの仕草とともに、「寄生虫、寄生虫」と呪文を唱えると、急に私のてのひらにファッと風が当たった。1200wドライヤーでいうと、「弱」くらいの風力があった。
「え、なんですか、今の」
「風、感じたでしょ」
言うやいなや、おっちゃん、いきなり人の頭を指さして、ゲラゲラ笑い出した。
「おるわ。おるわ。頭の中に寄生虫おるわーーー」
は?
「あなた、猫飼ってるでしょ」
「はあ…」
「可愛がるのはいいけど、そんなベッタベタ接触したらあかんよ。そりゃ寄生虫が移るわ」
ゲラゲラ笑ってるおっちゃん。
この人には、何かが見えているのだろうか。
私が、猫の顔に朝な夕な、ブチュブチュと接吻している光景が、見えているのだろうか。
トキソプラズマなんか、前猫から感染してとっくに20年は経つはず。
と思うが、頭の中にいると言われると、少しおどろきますね。それだから近年、頭のボケ具合がひどいのかしら。寄生虫を駆除すると、物忘れが良くなるとも言われます。
「じゃあ、これね」。問答無用でレジに「パラサイトクリーンズ」という寄生虫駆除セットを積んだおっちゃん。
「他には?」と言われて、徳島の宿で、いくら体によい自然食と言っても、通常の二倍ほど食べすぎて、すっかりむくんだ私の舌を見せた。
水毒というのか、ぎざぎざの舌は、私の十代からの持病である。韓国の有名な医院に月10万円払って取り寄せ続けた韓方薬でも、日本の某K応大学でもよく治らなかった、医者殺しの舌なのです。
しかし、おっちゃん「ウルトラシリカ」という水を私に飲ませ(珪酸ソーダ/海塩/コロイド化したプラチナ/金/亜鉛/マグネシウム入りのすごい水だった! サロンのお客様に飲んで戴いてます)
そして、おっちゃんはちょちょいと私のアゴと首のリンパをいじり、わずか2~3分で、
ギザギザを取ってみせた。驚きすぎて、写真、撮り忘れた。
もっと驚いたことには、美顔修正アプリで撮影したみたいに、一瞬で顔色がワントーン明るくなり、うっすらピンク色になったんである。
この直前まで、もっと顔色が悪かった。
「どうなってるの? どうなってるんですか。何したんですか」
おっちゃん、改め尾崎先生は、説明してくれるが、専門用語に早口の大阪弁が重なって、ヒアリングしきれない。
そしたら、FBページに勝手にアップされてましたw こちらで先生の理論と技をご確認ください。
そのうち先生は飽きたのか、「尾崎家」の血筋の話をしはじめました。「僕の代から数えて16代遡れる平家筋や」と言う。
私は今年に入ってから、みょうに平家にゆかりある人や地に縁がある。平家に使えるお小姓だったのかもしれない。
尾崎家は、豊臣秀吉から武勲として姓を賜ったそうである。その前は天皇家の血を引く祭祀の家系だったそうである。
またも話の展開と早口の大阪弁が聞き取れなくて、「はー…」とぼけた相槌をうっていたら、ご本人がFBページに投稿してらした。
そういえば、やはり天皇家の末裔で、この人とよく似た顔立ちの人を知っている。DNAが近いのかも。と思って眺めていると、今度はおっちゃん、店に入ってきた妙齢女性2人とお話をし始めた。
「あっっはっは、あんた、いくら彼氏と仲良くするいうても、やりすぎはいかんよ、寄生虫また移るから、やりすぎはいかんよ、やりすぎは」
何がやりすぎなんだか、爆笑しているおっちゃんに、あまり天皇家の末裔らしい品格は見えない。
まあ人様の出自など、どうでもよい。私は名だたるクシロ薬局の逸品を検証しに伺ったのである。
そんなわけで、デイリーの浄化用のエプソムソルトや、おっちゃんに問答無用でレジに10本積まれたウルトラシリカ水や、マッサージオイルや、ナノ化した金やプラチナが溶け込んだ活性水などを買い込んで、スーツケースに詰め込んだ。
以降、この4月ずっと「寄生虫デトックス期間」として、自分と家族と、友人と、猫もまじえ、実験してきました。
寄生虫駆除すると人格も変わるというけど、3週間たった今、確かに日々、気分はよい。悩みない。仕事たのしい。めしうまい。一日5膳食べてしまう。まだ虫がいるのかな? CS60施術をしているおかげかもしれません。
寄生虫デトックス経験談として、痩せた報告は多いけれど、逆に、寄生虫ダイエットという言葉も昔はやりましたよね。虫と自己免疫のバランスしだいかも。
そしてトキソプラズマの大宿主であった猫。彼の小さなノドに朝晩でっかい丸薬を入れるのは厄介ですが、いつのまにか体重が200gほど落ち、毛が、子猫時代のようにふさふさし、みょうに、あまーい匂いが蘇ってきた。
若い女性のフェロモン臭…ラクトンに似た、あの桃のような匂い。一部の猫がこのような匂いをもつという。
おまえ、若返ってないかい?
サイズも品目も間違えて買ったTバックのゴムを伸ばそうとしている背景に関しては薄目で見送ってください
予想以上にインパクトのあったクシロ薬局。尾崎先生は、月一回ほど講習会をなさっているということで、懲りずに私は、数日後東京から押しかけました。そして、さらなる衝撃を受けたのです。
頸椎のC2が身体のどこに通じ、C3がどこに作用し……と、最低限の解剖学や整体の知識がないとついていぬセミプロ以上の内容だったが、こんなこと医師もご存じないのでは?という画期的な研究成果が山盛り。
というか、医師がお忍びで学びにいらしてる。
ピエゾ素子療法…圧電による治癒のしくみもわかりやすかったし、迷走神経と腸内フローラの関連なんか「Water…」!! 「Water…」どころじゃない、「Waterfall」!!!
滝のような、稲妻のような、腑に落ちた感がありました。CS60でてこずっていたクライアントさんの、どこを擦ればどこが癒えるか。大きなヒントをいただいたのです。
そして、講義中にレンタルされた「フリージョイントバー」や「フリージョイントピン」。電磁力によって疾患を癒すしくみの道具。身体の悪い部分にある擦り方をすると、わずかな時間で痛みが消失する逸品だが、
あれ? この感覚は何かに似ている。そしてこの匂いは嗅ぎ覚えがある。
そうこれです。CS60器によって身体の引き抜かれた酸化物質…「サビ」の匂いと同じだ。原理が近いのか。鬼才の発明は似通っているんだろうか。考えてみると、発明家の設計図のアクセス元は一緒なのかもしれない。
しかし、尾崎先生に最も私が感心した才能は、その惜しみないシェア精神である。このピンとバーは凄い発明品だと思いますが、2本あわせて、1万800円。
「先生、買わせてください!」と言ったら、「はいはい」と、目の前のデスクに転がっていたのをポンと渡してくださった(・・)。
思わず衝動買いしたけれど、バーのほうは威力も凄く、多分なめてかかってはいけない道具である。じっくり研究しようと思います。しかしくどいけれど、これ凄い発明じゃない?というバーが9000円、ピンが1800円。講座代金たった4500円。
「そう。ああいう人のことを、本物の赤ひげ先生って言うんだと思いますよ」
京都からかれこれ2~3年、尾崎先生の所に通っているという治療家のセンパイが、講座の帰り道でそう仰っていた。
高いお金とらない。惜しげなく配る。そして愛と愛嬌にあふれている。尾崎先生は本物だと私も思うから、まじめに大阪に通って学ばせて戴こうと思います。
高速バスで東京に帰り、その足でお客様をCS60施術し、早速、仕入れた活性水とオイルを使わせてもらったら、今までにない手ごたえがあり、お客様も私もおどろいたのなんの。
クシロ薬局、赤ひげ先生。Facebookページの投稿を読むだけでも勉強になると思います。