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翻訳家は「第二の作家」

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5/26付の北日本新聞に寄稿させていただきました。


(c)2014 北日本新聞

新聞を目にした地元の先輩後輩が、facebook等でことのほかよろこんでくれました。

地元出身の特異な美女、というのはいい新聞ネタなのだな・・・(ちょっと味をしめた)。


写真のドイツ語翻訳家・栗山陽子さん=「くりちゃん」は高校同級生。学生時代からこの美貌と優秀な成績を保持され、勝手に「近寄れん」と思い、あまり口をきいたことがありませんでした。

「消しゴムおちたよ、はい」「あ、ありがとう」ぐらい・・・

でも、

小さな鳥の羽を、フワリと摘まんで拾う仕草とか、吹奏楽部でオーボエを吹いている、真空を感じさせる表情とか、

なんだか「ニュアンス」のある人だなと、それは印象に残っていたのでした。



時は流れて20数年後、facebookで再会。

彼女はオーストリアのウイーンに住み(!)、相変わらず語学堪能で、プロのオーボエ奏者として活動し、アパルトマンの壁を自分で塗装したり、、なんだかお洒落なヨーロピエンヌライフ。

facebookでのなにげない投稿やコメントも、一つ一つ「なんか違う」。

ノリや流行や暗黙の了解に流されず、大仰な表現を使わずして、言葉や文章にエッジが立っている。短気なライター(私だよ)が盛りがちなスパイスを使わず、白いお米の部分でじっくり味わわせる感じ。

翻訳の仕事を始めたと聞いて、なるほどと思いました。



栗山陽子さんのfacebookウォール⇒

して、取材させてもらったら、話がおもしろすぎた。なんでこんな魅力的な人と、もっと早くお話しなかったのか。

後から思い出したけれど、大学時代のいっとき、至近距離(アパート)に住んでいたこともあり、「親しくないけど ご縁のある」人ではあった、


後年、こうして接点をもつように、不思議な道筋ができているのだなあと思いました。


*栗山さんはドイツ語のほか、ロシア語、英語も堪能です。翻訳、通訳の必要のある方は、ぜひお問い合わせください。




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