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藤原紀香さん「なんと恐ろしい秘密保全法案」より

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藤原紀香さんオフィシャルブログより
「なんと恐ろしい秘密保全法案…いま一人一人が自分の声をあげないと」


紀香さんは勇気がありますね。そろそろ選挙にでられるんじゃないかしら。

などと思っているうちに、パブコメの期限が今日だよ!!

私は数日前にこんな主観フラッグで書いてみました。



インターネットによる情報がこれだけ膨れ上がるなか、政府が情報規制をかけようとすることは、一部、理がないこともないと思うのです。
まずは2020に向けて一丸策をとっていきたい今、「余計な混乱の芽」を摘んでおくべしと。

でも、私は長期的には大きなデメリットがあると思います。

それは、日本人の根本的な諜報力(インテリジェンス)が低下すること。

どこまでも拡大解釈ができそうに構成されている、この「秘密保全法案」は、かつて、スパイ防止法なる名目で反発に遭い、一度廃案になったようですが、

私の考える「諜報」力というのは、スパイ能力などではなく、

有象無象の情報への真贋判断力や、その判断についての周囲のレスポンスを観察する、基礎的なちからです。

汚染水から派生した「海洋汚染マップ」を拡散する人々を「放射脳」と揶揄したり、その揶揄に対して「安全厨」と罵倒し返したり、うおーさおーと混乱しながらも、私たちはネット社会の中で諜報力を少しずつ身につけつつあるヒヨコです。

▲あの人は社会的な意見はSNSでは言わないと決めてるようだけど本当は一物持っているなとか、
▲いや本当に何も考えていなそうで有事のときは頼りにならんぞとか、
▲ソーシャルな意見を言わなくても、あの人の投稿をみているといつも心が和むから、何か困られたときはお役に立ちたいとか、
▲そもそもSNSを頻繁に使う人と全く使わない人とは、性質の大きな違いがみられるので、SNSで意見交換ばかりしてると頭が偏るぞとか、

そういうエモーショナルなお・つ・き・あ・い も含む諜報力。デジタル情報からリアルを読み解く、根源的で自由なサバイバル能力です。

しかしこの法案が通った暁には、なにが起こりそうかというと、

「首相はアンダーコントロールと言ったけれど、翌日に東電の方がノーコントロールと表明したあの手の報道はまっさきに規制の対象になりそうだ」的な、

多くの知識人が心配する問題ばかりでなく、

▲不正確、またはセンセーショナルな情報を引用・投稿した人への警戒だとか、憎悪だとか、
▲監視だとか、言いつけっこだとか、
▲市民メディアは勿論、商業メディアの情報収集意欲の減少だとか、
▲「法」に対する「違法」業者の出現とか、

日本人らしい、ゆきすぎた自主規制と萎縮だとか です。

国民の情報制限という、目先の国益のために、知的好奇心を含めた根本的なインテリジェンス偏差値が下がってしまう。

資源のない日本が国力をつけこれからの時代に生き延びるのに当たって、これはとてもよろしくないと思います。

お・と・し・あ・い。

み・は・り・あ・い。


な国家へのプレリュード法案です。



「そうかな?」と思われる方は、ぜひパブリックコメントを書きにいってください。(一応)匿名でもできます。

このパブリックコメント受付期間の短さと「知られていなさ」についても、政府が「一部インテリの意見だけ吸い上げるがよろし」と考えているのが見えるようで癪です。


私のつたない意見ではなく、事態を法的に把握して考えたいという方は、長いですが以下を参考になさってください。

社会環境作家・田中優さんのメルマガより転載です。

**********************************


□◆ 田中 優 より ◇■

『 秘密保護法案のパブコメ 』


 なんと今日中(9/17)に提出しなければいけないのだ。この秘密保護法案に対するパブコメ。
毎回大変で、誰かに頼みたいところだが日本のことだから私たち自身以外に頼るものがない。なんとかこれを書いて提出しないと。


■表現の自由と知る権利

 ぼくは常々「表現しなかったら、その人がこの世に存在したことの痕跡が失われる、だから誰しも自分に向いた方法で表現すべきだ」と言っているが、その「表現の自由」が失われかねない問題なのだ。


 憲法の条文に「知る権利」はない。しかしそれは憲法21条の「表現の自由」の解釈から認められているのだ。
表現を自由にするには、情報が自由に得られないと表現すべき内容が得られない、だから知る権利は表現の自由の解釈から当然に認められるのだ。

 ところが今回の秘密保護法案は、その知る権利を制限する。もちろん知る権利は制限されることがある。個人のプライバシーや国家外交上の機密情報等だ。


 ところがこの秘密情報を拡大解釈して、どんな情報でも機密扱いされると、表現の自由が失われる。
なぜなら見せしめ的に誰かがこの法案によって罰せられたとしよう。すると途端に人々は憶病になり、大きな顔をしてまかり通る「常識」のような偽の情報しか流れなくなるからだ。


 たとえば福島原発の汚染水はほぼ2年間、絶えず海に垂れ流されていた。
このことは問題を知る人には常識だった。ところがそれを東電と政府はずっと隠し通していたのだ。このことを誰かが言ったとする。しかも信憑性のある情報に基づいて。


 すると秘密情報を流したことにされる。きっとマスコミはこれを悪いことをしたかのように報道するだろう。すると周囲の人たちは眉をひそめて口を閉じるのだ。そして表現が制限されて問題はさらに深刻化する。何年も放射能が垂れ流されて、地球上に人間の生きる余地がなくなるとしても。



■パブコメを出そう

 タレントの藤原紀香さんもまた、オフィシャルブログで呼びかけている。

 ▼藤原紀香オフィシャルブログ
「なんと恐ろしい秘密保全法案…いま一人一人が自分の声をあげないと」


 ぼくらよりずっとプレッシャーが大きいであろう彼女が呼びかけているのに、ここで何もしないのでは「〇〇がすたる」。


 何を書いたらいいのかわからなくても、「〇〇だから反対します」の一言だけでも入れてほしいのだ。

 日弁連も反対して文案を提供してくれている。

 ▼日本弁護士連合会「秘密保全法制とは?」
 


 時間がなかったら、これをコピペするだけでもいい。とにかくその一言が力になるのだ。


■ぼくの出したパブコメ

 ぼくは以下のように書いて出した。元の文は日弁連の文案だ。それをリライトして自分の言葉にした。以下のようなものだ。


「特定秘密の保護に関する法律案は、対象となる特定秘密を防衛・外交・外国の利益を図る目的で行われる安全脅威活動の防止、・テロ活動防止を対象 としていますが、別表を見てもその範囲が明瞭ではありません。

 これでは政府が恣意的に適用して、口封じをする可能性が否定できず、それは罪刑法定主義の原則に反します。

 これでは現在進行中の福島原発事故に関する情報すら、「原発に対するテロ活動防止」を理由にして特定秘密に指定される可能性も否定できません。このような 法案を提出すべきではありません。

 法治国家は近代民主主義の基本です。その法治が恣意的に運用されれば、もはや近代国家にはなり得ません。国の根本を壊すような法案の提出に反対します。」


 
一応法学部出身だったからちょっと法的な文章になったが、別にそうでなくてもいい。あなたと子孫の未来のために、ここはひとつ出してもらいたいと思う。


■パブコメはこちらから出そう!

「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060130903

こちらのサイトより「意見提出フォーム」に入って意見をコメントしよう。
名前・住所などは任意入力です。


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