スタッフの青木ポンチです。
いじめに関する報道、相変わらずくすぶり続けていますね。
僕は、いじめ報道は現状の10%程度まで自粛されてはと考えます。メディアとそれに踊らされる人々は、自分たちこそ加害者であることを自覚しないとヤバいと思います。
いじめは個々に複雑な事情が絡み合っていますが、あえて単純に言えば「大人社会の縮図」です。こんな暴力メディアがはびこる社会で育った子供が、いじめに無縁でいられるわけがありません。
いじめ報道のほとんどは有害なノイズに思えますが、朝日新聞の著名人リレーエッセイ『いじめと君』は別ですね。
「いじめている君へ」「いじめられている君へ」「いじめを見ている君へ」という三様の切り口と人選は、さすが朝日。
(個人的には「いじめを報じる君へ」というメディア批判も欲しい)。9/20には連載をまとめた単行本も出るそうです。
ところで先日、ある人気ブログの管理人が「これって、いじめじゃないですか」のセリフを残し、ブログを休止されました。
「妄想大河ドラマ」
ある意味、大河それ自体以上に面白いと評判のブログ。
昨今の「平清盛」視聴率低下と反比例するドラマの充実ぶりを的確にもり立ててくれています。月に何○万アクセスあったのでしょう。「清盛」関係者は足を向けて眠れないレベルと言われていました。
しかし。どうもドラマを面白くいじくること自体が気に食わず、手段を選ばず口を封じようとした輩がいるようです。
ネット上での匿名の嫌がらせを再三受けて管理人の「妄想大王」さんは力尽き、またひとつ、貴重なコンテンツが潰されました。
言論の自由と同時に、批評の自由があるのは当然ですが、今回の事態は匿名による誹謗中傷であり、そんな自由は論外です。
「名を名乗り、面と向かって、同じ言論で」コンテンツにはコンテンツで勝負。
「妄想大河」を批判するなら「正調大河」ブログでも作って、ガチで論陣を張らねば、おもしろうないじゃろうが!
…と正論をぶってもおもしろうないので、妄想大王さんのブログから「大河ドラマ愛」にあふれるくだりを抜粋させていただきます。
なんだこの面白さは。まるで大河ドラマみたいじゃないか。
大変だ、日曜8時に大河ドラマが帰ってきたぞ。第一部で見限った人、長らく大河ドラマに絶望していた人、早く戻って来るんだ!今、NHKが日曜8時に、大河ドラマを流している。しかも過去作の再放送じゃなくて新作だ。
『篤姫』の放送開始と共にブログを書き始めて早4年半、これほど「大河ドラマ」的な回に出くわしたのは初めてのような気がします。
そのくらい良かった。何が良かったって、登場人物たち全員が真剣に歴史と相対しています。誰一人「現代的価値観」でブーブー言う人がいません。最近の大河の悪い部分がよくわかっています。
本音を言わないけれども、すべて伝わってくる。こういう歴史ドラマが見たかったのですよ。(第20回「前夜の決断」感想より)
次回が待ち遠しい大河ドラマがあるのは幸せなことだなぁ (*´∀`)
もう、平日の仕事中も反芻しまくりでござました。
良い大河ドラマのシーンに出くわすと、何度も脳内再生してしまう。非常に懐かしい行為です。記憶では『風林火山』の最終回以来、4年半ぶりくらいでしょうか。
決して気に入らない大河ドラマを叩くことが目的ではないのです。勘違いしてる人いるかもだけど違うYO!
前回はブログ本来の主旨に戻れて非常に満足の回でした。この先、また清盛が眠たいこととか言い出して、がっかりすることもあるかもしれません。
けれども、
「ああ、これが大河ドラマだ! 大河ドラマおもしれーー!」
と一回でも感じさせた事実そのものが、すご~く重要なのではないかと思うのですよ。まぐれでは出せない「大河ドラマ感」があった。それだけでもう、何杯でも飯食えるんですよ。そのくらい「大河ドラマ感」に飢えてたんですよここ数年!(第21回「保元の乱」感想より)
妄想大王さんの愛、何とか最終回まで絶やさないでほしいものです。ブログが無理なら、書籍化できないかなー。もうオファーが来ているかな。10%の視聴者の100人に1人が買っても、1万部はいけますよ!
しょうがないから、ガイドブックでも読みながら、妄想をふくらませようっと。

【さらに楽しまれたい方は、押してくれたら1杯】
おごるかも

編集・ライター・書店員