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ドキッとさせるメール術(1)変性意識を利用しよう

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微熟女です。再編集投稿です。

あるバラエティ番組で、口八丁な芸人さんたちが「効果的に相手を口説ける、珠玉のメールフレーズは?」ということを競い合っていました。

喧喧囂囂の末に、1位として選ばれたのはこちら。

「なんだか、メールでは伝えきれないよ。今から、電話してもいい?」

うまい。

単細胞の私なんかドキ、Σ(・ω・となりそうです。

何がうまいかって、
「自分とのダイレクトな接触を欲しているんだドキドキ」と、慕情をかきたてる点もそうですが、もっと、脳機能学っぽく分析してみれば、

催眠術師が、小さいペンライトを点滅させる瞬間のように…
カウンセラーが、これぞというワードを、声を落として喋る瞬間のように…

相手の物理的な現実世界をゆらがせ、つよい変性意識状態になってもらう、きっかけとなるフレーズではないかと。

つまり……つらつらとメールのやり取りをし、脳も指先も「メールモード」になっている相手に対し、突然「でんわモード」という変性意識を起こさせるわけです。

「エッ、でんわ? メールしていたのになんで? 自分も喋るスイッチに切り替えなきゃ? 何か直接言いたいことがあるの? なに? なに? 」と相手がいぶかしく、安定しない心理になったところへアクションすると、ある程度の「要求」(=口説き)を通しやすくなるんですね。

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この「変性意識状態にオトす」ことを、文章のうまい人は盛んにやっておられます。そんな難しいことじゃないんです。

よく文章読本に「デスマス文体で文章を書くときは、文末をそのように統一しましょう」なんて書かれていますが、そういう「素振り的」知識は、魅力ある文章を書きたいばあい、まともに受け止めなくてよい^^

むしろ、「ですます」文末の中に「…だ、…である」をシレッと混ぜたり、文法を少々ヘンテコに崩したりする試みを、私はオススメします。

ブログやメルマガでは、破綻なく読ませる美文より、「ん??」と読み手の引っかかりを作り、変性意識を起こしてもらうほうが、結果的に、くどき力が増す場合が多いのです。






【さらに楽しまれたい方は、押してくれたら1杯】
おごるかも

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