話題のこちらを見てまいりました。
(c)2012「おおかみこどもの雨と雪」制作委員会
オープニングのお花畑をみた瞬間から「ヤバイっ」と思いました。ひとつひとつ精緻に描かれ、とても丁寧につくられている~、これは気を抜けないぞと。
と思ったらやっぱり…。本編2時間何十分あったかわかりませんが、通産5分以上は呼吸が止まったと思います。
連れていってくれた、辛口映画評論家Kさんは、
「映像も、音楽も、脚本も、ケチのつけようがない。これまでアニメでは限界があるかに思われたシズル感……水の表現が特にすばらしい。ジャンルを超えて、いいものはいい。素晴らしい才能が、世の中にはいる」
とベタ褒め。
「どや!」と言いたくなりました(富山県の山村が舞台)。
私はむつかしいことはよくわかりませんが、
「背景フェチ」「覗き見マニア」としては、小指の先ほどの大きさの家の中に、ほされている洗濯物や、ちゃぶだいまでが、本当に丁寧に描かれているのを見て、ハアハア、呼吸が荒くなってしまいました。制作者たちの深い愛情を感じました。
それから、「自分が選んだほうではない生き方」を思い出しました。
小学校の屋上のフェンスの上に片足立ちで立てるような特殊能力が(多くの人がそうであったように)昔はあって、そういう身体性や超自然感覚を使わない生き方を今はしているけど、ぼちぼち思いだそうかな、と。
それを子ども達に伝えたいな、と。だからやっぱり原電やめてブンガクしようよと^^
「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督が「母と子」をテーマに描くオリジナル劇場アニメーション。
人間と狼の2つの顔をもつ「おおかみこども」の姉弟を、女手ひとつで育て上げていく人間の女性・花の13年間の物語を描く。
「おおかみおとこ」と恋に落ちた19歳の女子大生「花」は、やがて2人の子どもを授かる。「雪」と「雨」と名づけられたその子どもたちは、人間と狼の顔をあわせもった「おおかみこども」。その秘密を守るため家族は都会の片隅でつつましく暮らしていた。
しかし、おおかみおとこが突然この世を去り、取り残されてしまった花は、雪と雨をつれて都会を離れ、豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住む。
映画.comより
≪おおかみこども≫であるがゆえに直面する雪と雨の問題は、実はわれわれが自分の人生をどう生きていくのか、という問いと同じものです。
オフィシャルサイトより

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おごるかも

編集・ライター・書店員