スタッフの青木ポンチです。
皆さん、ネット上で親しくなった「おともだち」っていますか?
フォロアーウン千人とかいう御仁を見ると、「すごい交遊だなあ」「でも一人ひとりと密に交遊できなさそう」「お友達が何千人もいても、イイネ!が何百もつく事ってないんだなあ」
などという思いが同時噴出します。
ちなみに、僕はリアル友達があまりいません。 いわんやバーチャル友達もほとんどいません!
僕ほど極端でなくても、皆さん似たようなものでは?と勝手ながら思います。とりわけバーチャル→リアル友達に深化する確率なんて、消費税率以下でしょう。
ただ、ネット発ながら「一方的に友達と思い込んでいる」人は、僕にも何人かいます。なんの利害(=ビジネス)関係がなくても、お付き合いできる(そうな)人。
たとえば「BLACK徒然草」の「J君」さん。
そして「新・バスコの人間考察」の「basko」さん。
お二人とも、まだ数回しかお会いしてません。その頻度も年に一度あるかどうか。それでなぜ友達?とツッコまれるかもしれませんが…ジャイアン流にいうと「心の友」でしょうか。
「J君なら、どう思うかなあ」
「baskoさん、何してるかなあ」
あえて分析すると、ピュアに「おもろい」ということでしょうか。
おもろいから動向が気になるし、離れていても通じる。お仕事しなくても、社交辞令を交わさなくても、関係なし。「おもろいから」クラスでつるんでいたヤツに、大人になってからネット上で出会った、感じでしょうか。
『実録競馬 野次るファン』
そんな“心友”であるbaskoさんが、また新刊を出しました。
「また」というのは、彼にとって3冊目だからです。
前の2冊はある程度売れ筋を視野に入れたハウツー本なのに対し、今作は「お笑い構成作家」という彼の本職に立ち返った、純度100%のネタ本! ブログをまんま書籍化したような内容で、潔く「売ること」を捨ててます。
baskoさんらしさに拍手を送ると同時に、この出版不況下、なんでこの企画が書籍化できたのか?という大いなる疑問を抑えきれません。
「競馬場のオッサンのヤジ、それにツッコミを入れる本」
という、さっぱりニーズがなさそうな設定からしてチャレンジング。ヤジの内容はというと…
「あかん、差し歯買う金なくなった!」
「首を吊りたいけど、首吊るためのヒモを買う金もねえ!」
「誰や、ワシの赤ペンのフタ盗んだん?」
…これらのヤジに、baskoさんはていねいすぎるほどのツッコミをかぶせています。
馬券場のオッサンどもの行末も心配ですが、何より当のbaskoさんに「競馬場通うんやったら、ピースボートでも乗れば?」とツッコミ返しの一つもしたくなってきます。
それでも、こんなしょーもないネタが書籍化された“怪挙”に「世の中、捨てたもんじゃないな」という気分になりました。
「やっぱり自分は『売らんかな』じゃない。とことん『おもろい』を突き詰めよう」と決意を新たにしました。「遊びが仕事」と言いきる微熟女とともに、一生これでいけるのかチャレンジです。
ただ、この本が売れないことには「やっぱ売れへんやんけ!」と逆風にもなりかねません。「ビジネス」「情報」「ハウツー」といった巨大風車に、「お笑い」という竹槍一本で立ち向かうドン・キホーテbaskoに、清き一票を!
…もちろん本書はアマゾンキャンペーン対象外です。
こちらはJ君の著書『なんだ!?このマンガは!?』
【さらに楽しまれたい方は、押してくれたら1杯】
おごるかも
編集・ライター・書店員
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【祝】しょーもない本を出しましたbaskoさん!
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